hotaru

「ホタル」



路地裏で眠る猫と反対に 晴れすぎて弾む午前十時

今日の空によく似ていた あの人の名前がささやいた

難しいことなんてひとつも無い ましてや答えも今は必要無い

もっと自由に もっと勝手に 飛び出してゆく



気まぐれで 優しげな

ホコリまみれの羽が開く 時間も距離も超えて

振り向けば おかしいほど

あの人が見た光と影を どこか追いかけてる




ゆるんだ靴ひもを結びなおせば 聞こえる子ども達の笑い声

きれいな女性にひかれて歩く 犬の呼吸が幸せで

心地良い風 暖かな日差し 花の匂い 虫も歌い出す

言葉よりも 見かけよりも 美しい世界で



いつの日にか 届けばいいな

そこに行くことで何かが 変わりはしなくとも

笑いながら ふらつきながら

望まなければきっと涙も 生まれはしないだろう




気まぐれで 優しげな

ホコリまみれの羽が開く 時間も距離も超えて

振り向けば おかしいほど

あの人が見た光と影を どこか追いかけてる


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